頚部捻挫・頸椎捻挫について
頸部捻挫、頚椎捻挫とは、一般的にむち打ち症と呼ばれるものです。重たい頭を支えている頸部は、 交通事故などにより非常に損傷を受けやすい場所。むち打ちは、交通事故で最も発症しやすい症状です。むち打ちという俗称は、頸部がまるでむちのような波状運動をすることから付けられました。
むち打ちは頸部の関節包、椎間板、 靱帯、筋肉、神経、血管などが損傷を受ける事により、首の痛み、重だるさ、腕のしびれ、頭痛、めまい、吐き気などを発症します。事故当日ではなく翌日以降に症状が出てくることが多いようです。
交通事故に遭った場合は病院で、体の状態は交通事故と関係があることを説明する必要があります。警察で物損事故の届出を出した方は人身事故に切り替えて病院で検査した方が望ましいです。
病院では湿布や痛み止めを処方されますが、痛みのある箇所が痛みの原因であるとは限りません。
湿布を貼っても痛みそのものを取り除くまでは至らないケースが多々あります。
例えば交通事故で腰を痛めて、痛い腰を膝が庇うようになった場合、膝の方が強い痛みになってしまったときに湿布をこまめに張ったとしても、根本の腰痛が良くならないので、膝の痛みも良くならないことがあります。
交通事故のケガは痛みのある箇所だけではなく全身をみるのはこのためです。